地域包括ケアシステムとは?介護の悩みをなくすために必要なこと
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地域包括ケアシステムとはどんなものか
介護について調べているとき、「地域包括ケアシステム」という言葉を聞いたことがないでしょうか。
様々なサービスを一体化して提供
今後も増え続ける高齢者に対し、なるべく住み慣れた土地や在宅での介護・医療が受けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援の5つのサービスを一体化して提供できるようにする計画です。
人が集まる都心、人口が減りつつある地方など、高齢化にも様々な地域差があります。地域包括ケアシステムでは、その地域差を念頭に置き、保健者である市町村が地域の特性に応じて構築していくのです。
2025年を目処に進められている
この地域包括ケアシステムは、問題となっている2025年を目処に進められ、3年ごとの介護保険事業計画を通じて構築していきます。
住んでいる市町村が主体となることで、介護の必要により見知らぬ土地へ出なくても済むようにするのが目的です。
どこで介護されるかという選択肢
介護されるならどこで受けても一緒じゃないか、と考える方もいるでしょう。ですが、介護される方にとって、どこで介護されるかはとても重要な問題なのです。
長年住み続けていた土地を離れ、顔見知りが誰もいない所へ引っ越すことは、被介護者本人の意欲が無くなる事にもつながります。
介護に大事なこととは
介護では、本人のやる気・意欲がもっとも重要視され、周りがどんなに良い介護をしようとしても、介護される本人が意欲をなくしては意味がありません。
住み慣れた土地から引っ越したら認知症が進んだ、という話をよく聞きますが、それはこういった理由からでもあるのです。
住み慣れた地域で穏やかに
被介護者が住んでいた土地によって、特徴や風潮も違います。そうした個人の思いやそれまでの人生を尊重し、住み慣れた土地で介護を受けることで、穏やかでストレスのない老後を送ることができます。
個人の尊重と生活を守るために、地域包括ケアシステムが重要となってくるのです。
家族が遠くに住んでいる場合、目の届くところにいてほしい、というケースの引っ越しも多いでしょう。その家族の目の代わりになるのが、地域包括ケアシステムです。
在宅?施設?どちらにするか迷ったら
住み慣れた土地での介護が重要ではありますが、近年は様々な介護施設も増え、サービス内容も充実しています。
認知症の進行具合や身体の問題などにより、在宅での介護にも限界はあるでしょう。そのとき必要になるのが、どこの施設を選ぶかという点です。
介護をしてもらう、ということだけであれば、どこの介護施設も同じに見えるでしょう。しかし、沢山ある介護施設にも、それぞれ特徴・傾向はまったく違い、せっかく施設へ入居しても、家族の要望と施設の方針が違っていては意味がありません。
もっとも肝心なのは、被介護者に対して、何を重要視するのかです。
怪我を徹底的に防止するのか、外への徘徊を防いでほしいのか、多少の転倒やケガをしてもある程度の自由が大事なのか、それらによって適した施設は変わってきます。
入居施設を何度も変えてしまうと、被介護者本人のストレスにもなり、入居に関する費用も重なってしまいます。
家族や本人の要望に適した施設を選ぶ際には、ケアマネジャーへの綿密な相談のほか、介護専門の検索サイトを活用すると良いでしょう。
介護施設専門の楽楽シニアを活用してみる
楽楽シニアとは、関東を中心とした老人ホームの相談・紹介サイトです。
現在抱えている介護に対する悩み、予算、要望などを無料で相談することができ、電話のほかにメールでも利用することができます。
介護施設を利用するには、手続きや比較など、やるべきことが沢山あります。楽楽シニアでは、そんな大小様々な悩みを利用者目線で聞いてくれるのが魅力です。
介護や施設探しはとても労力を必要とする作業です。抱え込んで疲弊してしまう前に、まずはこういった相談サイトを活用してみましょう。
介護者の不安やストレスは被介護者本人にも伝わり、我慢すればするほどどちらも疲れきってしまいます。
介護が必要となっても、より良い関係を築いていくために、利用できるサービスを多数活用していきましょう。
介護は状況が変化するもの
介護は日々状況が変化していくものです。出来ないことばかりに時間をさくより、介護される方の状態を良く観察し、把握することが重要です。
住み慣れた土地での介護が良いのはもちろんですが、在宅介護を続けるには負担もかかります。
地域包括ケアシステムなどを利用しつつ、その後は認知症や状況に応じて、施設を検討するボーダーラインを決めておくと良いでしょう。
複数のサービスを利用し、悩み過ぎないことが重要です。