高齢者の認知症の予防に効果あり?脳トレのレクリエーションとは
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パズルや脳トレのレクリエーションの効果とは
脳は年齢と共に機能が低下することがあります。脳の機能が衰えてしまうと、感情を抑えきれなくなり怒りっぽくなったり、記憶力が低下したりして忘れっぽくなってしまうことがあるのです。パズルや数字遊びなど、脳を使って楽しむレクリエーションは「脳トレ」という言葉で広く知られています。こうした脳を使ったレクリエーションは、認知症の予防、軽度の認知症の人の能力維持、脳の働きを活性化するのに効果があるとされているのです。身体と同じで、脳も全く使われなければ次第に衰えていってしまいます。
「訓練」や「トレーニング」と言ったやり方だと、人によってはやらされていると感じ、やりたくないと思う人も多いです。しかし、レクリエーションという形ならば、誰でも気軽に参加することができ、遊んでいるような感覚で脳の機能を活性化させることができます。脳トレは日々の生活に楽しみをもたらし、生活の質を向上させることにもつながっていきます。
脳トレのレクリエーションはどんな種類がある?
脳を活性化させるポイントは、「挑戦する」「考える」「判断する」ということです。脳トレは頭を使うレクリエーションなので、身体の自由があまりきかない方でも楽しんで行うことができます。脳トレの中には、簡単な計算を素早く解いていくというものがあります。脳のトレーニングと言うと、難しい計算をしなければならないと思う人もいるかもしれませんが、高齢者の行う脳トレはどれも簡単なものばかりです。シンプルなことをしているだけでも脳の血流が良くなり、脳が活性化させることができます。脳トレのポイントは質よりも量、1桁の足し算と引き算をするだけでも十分効果があります。
他に、脳トレのレクリエーションで人気なのが、パズルを使った遊びです。ジグソーパズルでは、小さなピースを自分の手で動かし、「どこにはめようかな」と試行錯誤を繰り返すことで、脳の働きを活性化させることができます。指先を動かせばその刺激が脳の多くの部分に伝わり、記憶力が向上してボケ防止にもなります。他にも、文字を並び替えて別の言葉を作ったり、数字を入れ替えて問題を解いたり、パズルは楽しみながら行えるのでとても人気が高いのです。
しりとりも、脳トレのレクリエーションとしてよく行われます。前の人が言った言葉を覚え、その最後の文字から始まる言葉を思い出す、これだけでも立派な脳のトレーニングになるのです。ただ、普通のしりとりだとすぐに飽きてしまう心配があります。そんな時、飽きずに遊べる工夫として「制限しりとり」というものがあります。「生き物の名前限定」「3文字の言葉」「ポジティブな言葉」など、制限やルールを設けることで変化が生まれ、飽きずに楽しめることができるでしょう。手拍子しながら、音楽に合わせてなど、リズミカルにしりとりを行えば、体を動かしながら楽しく脳をトレーニングすることもできます。他にも脳トレは、クイズやオセロなどのボードゲーム、レクリエーション介護士が考えたオリジナルのゲームなど、様々なものがあります。
脳トレのレクリエーションで大切なこと
脳トレのレクリエーションで大事なことはできるだけ毎日続けるということです。脳の機能を活性化させるためには、気が向いた時だけにやってもらうのではなく、できるだけ毎日行ってもらうことが望ましいのです。毎日続けるため、楽しんでもらうためには高齢者の好みや個性を把握することが大切となります。どんな遊びが好きなのか、どれくらいの難易度のクイズなら難なく解くことができるかなど、しっかりと考えることが大事でしょう。集団生活だからといって、興味がないことを無理やりやらせようとすると、逆効果になることもあります。
しりとり、クイズなどの対戦式の脳トレでは、ルールを緩やかにするという気配りも必要です。ルールが難しくて理解できない、一方が負けてばかりいる場合、やる気を失ってしまいます。勝っても負けても充実した時間を過ごせるようなゲームが理想でしょう。また、どんなに楽しい脳トレだったとしても、脳が疲れやすい認知症の人にとっては、長時間のレクリエーションは疲労のもとになります。誰でも自由に参加でき、ゲームをやめたい時や休みたい時は休ませるという活動スタイルが大切です。
脳トレは脳の活性化につながる
脳は使っていないとどんどん衰えていってしまいます。脳トレのレクリエーションは楽しみながら脳を活性化させるものであり、その人の生活の質を向上させるきっかけにもなるでしょう。計算が好きじゃない、クイズが得意じゃないという人も、遊びながらできる脳トレならば参加しやすくなります。脳トレは認知症の予防にも繋がるレクリエーションの一つ。どの脳トレも、誰でも簡単に行える、楽しいものばかりです。脳を衰えさせない取り組みを行なっている施設も多数ご紹介するので、その際はぜひ一度「楽楽シニア」の無料相談をご利用ください。