高齢者が楽しめるレクリエーションやゲームとは
この記事の目次
レクリエーションのジャンルと注意点
細かなゲームは介護施設ごとに独自のレクリエーションを行っていることもありますが、大まかなジャンルはいくつかの種類に分けることができます。それは、身体を動かすレクリエーションと、手先を動かすレクリエーションです。まず、身体を動かすというのはイメージしやすいのではないでしょうか。体調や身体機能の状態にもよりますが、踊ったり歩いたりすることで身体の機能を取り戻していきます。一方で、手先を使ったレクリエーションは、例えば折り紙や工作が該当します。身体を動かすタイプとは異なり、個々人の身体機能に左右されないため、レクリエーションの中でもお試ししやすいタイプといえるでしょう。この工作が高じて趣味に発展するケースもありますし、精神的にも良い効果を与えます。
このように、各施設がオリジナルルールを考えてレクリエーションを行ったり、動画サイトなどを参考にしたりしながらゲームを作り出します。しかし、高齢者が楽しくレクリエーションに集中できるよう配慮しなければならないことも事実です。例えば、対戦形式のゲームを考えた場合、勝ち負けが生まれてしまいます。負け側に回った高齢者はストレスが溜まりますし、ストレスケアが必須となります。そもそもレクリエーションへ参加したがらない方も多いので、そうした高齢者に対しどう接していくのかは考えなくてはなりません。
手先を動かすレクリエーション
手先を動かすレクリエーションを考える場合、塗り絵は比較的試しやすいレクリエーションでしょう。用意するのが簡単なうえ、誰もがルールを知っていますし、勝ち負けもありません。また、色を考える過程で脳を働かせることにもつながるため、脳のトレーニングにもつながります。設備が整っていれば、お菓子作りに挑戦してみるのも良いでしょう。お菓子なら包丁を無理に使わなくても完成できますし、調理したおやつをみんなで食べることで達成感を共有することもできます。もちろん、高齢者ごとに好みの違いがあるので、事前にお菓子の好みについて尋ねておくとよいでしょう。
身体を動かすレクリエーション
身体を動かすレクリエーションの場合、基本となるのは座った姿勢でも行えるレクリエーションです。車椅子の方や足腰が弱っている高齢者でも参加できるので、まずはこの姿勢を中心にルールを考えていきましょう。シンプルでわかりやすいルールとして多くの介護施設で取り入れられているのが、音楽に合わせて身体の一部を動かすゲームです。童謡など誰もが知っている歌を歌いながら、一定のリズムで手足を動かすダンスのようなレクリエーションです。介護士が前でお手本を示しやすいので、高齢者がルールを把握しやすいのも特徴です。
なにか物を取り入れるなら、風船がおすすめです。風船なら怪我をさせる心配もありませんし、軽く叩いただけで飛んでいくため高齢者同士がポンと叩き合うことでボール遊びを展開できます。用意するのも簡単ですし、ボーリングなど何かしらの球技からルールをアレンジすることもできます。その他、タオルを使ったレクリエーションは、端と端を高齢者同士が持ち合うことで二人一組になってゲームを考えられるためおすすめです。
脳トレをレクリエーションで
身体を直接動かすわけではありませんが、脳トレもレクリエーションの一環です。しりとりやクイズ、トランプなど、よりゲーム性が高まったレクリエーションを取り入れやすいのが特徴です。そのため、楽しみながら行えるという意味では、一番の方法でしょう。特にトランプは、頭を使う頻度が高くゲーム性も高いため、レクリエーションにピッタリです。できれば運要素の強いゲームではなく、神経衰弱のような頭を使うことに重点を置いたゲームを導入すると良いでしょう。
その他、カルタや百人一首も脳トレの一環です。この2つが優れているのは、自分たちで札を制作できることでしょう。先ほど紹介した工作系のレクリエーションとも被っていますし、自分たちで札を作ることで愛着も湧きます。文面を考えること自体も脳を働かせる要因になりますし、スムーズに進めば絵を書き足すこともできるでしょう。もちろん、カルタや百人一首を実際に楽しむ場合も脳を働かせるため、制作する最初から最後まで効果の高いレクリエーションといえます。
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楽しんでもらえることを第一に
体を動かすことばかりが目的になると、楽しませるという大切な要素をつい忘れがちになります。それでは高齢者も乗り気にはならないので、楽しんでもらえるよう笑顔を絶やさないようにしたり、馴染んでもらえたりする努力を欠かさないようにしましょう。そうすれば、いずれは自分からレクリエーションに参加してくれるようになるはずです。